「見事に体現し拡張させた前田敦子の凄みを改めて感じる!」「ヒロインの歌声が耳の奥の蝸牛からこだまする!」「鑑賞後、凄く豊かな気持ちに満ち溢れました!」
上映中【2019年6月14日(金)公開】
ウズベキスタン共和国に1か月滞在し、広い国土を存分に使ってロケ撮影を行った、黒沢清監督によるロードムービー。異国の地に投げ込まれたTVリポーターが体験する不安や緊張を、前田敦子が繊細な表情で伝えるだけでなく、クライマックスでは標高2443mの山頂で「愛の讃歌」をアカペラで披露する。-Movie Walker-
あらすじ<STORY>
テレビのバラエティ番組のリポーターを務める葉子(前田敦子)は、巨大な湖に棲む“幻の怪魚”を探すため、番組クルーと共にウズベキスタンを訪れる。彼女の夢は、歌うこと。その情熱を胸に秘め、葉子は目の前の仕事をこなしていく。ベテランカメラマン岩尾(加瀬亮)は淡々と仕事を進めるが、お目当ての獲物は網にかかってくれず、ディレクターの吉岡(染谷将太)の苛立ちは募るばかり。ときに板挟みになりながらも、吉岡の要求を丁寧に通訳するコーディネーターのテムル(アディズ・ラジャボフ)。その間を気のいいADの佐々木(柄本時生)が忙しく走り回っている。収録後、葉子は夕食を求め、バザールへと出かける。言葉が通じないなか、地図を片手に一人バスに乗り込む葉子。見知らぬ街をさまよい歩き、迷い込んだ旧市街の路地裏で葉子は家の裏庭につながれた一匹のヤギと出会う。柵に囲われたヤギの姿に、彼女は不思議な感情を抱くのだった。相変わらずハードな撮影が続き、首都タシケントでの撮影終わり、恋人に絵葉書を出すため一人で郵便局へと出かける葉子。広い車道を渡り、ガードレールを乗り越え、薄暗い地下道を通り抜け、やがて、微かに聞こえてきた歌声に誘われ、壮麗な建物に足を踏み入れる。そこには細かな装飾を施された部屋がいくつも連なっていた。まるで白日夢のようにそれらを巡る葉子が最後の部屋の扉を開けると、目の前には大きな劇場が広がっていた……。
●キャスト●
葉子 | 前田敦子 |
---|---|
吉岡 | 染谷将太 |
佐々木 | 柄本時生 |
テムル | アジズ・ラジャボフ |
岩尾 | 加瀬亮 |
●スタッフ●
監督 | 黒沢清 |
---|---|
製作 | 坂本敏明 、 水野詠子 、 太田和宏 、 宮崎伸夫 、 吉野達也 、 山本浩 、 フルカット・ゾキロフ |
プロデューサー | 水野詠子 、 ジェイソン・グレイ 、 西ヶ谷寿一 |
アソシエイトプロデューサー | 西宮由貴 |
脚本 | 黒沢清 |
映画『旅のおわり世界のはじまり』を観た人の感想、評価、口コミ
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◉映画『旅のおわり世界のはじまり』。
すごく気持ちの良い作品でした。
スクリーンの隅々まで面白かった…!
いろんな感情や想いが湧き出てきて、鑑賞後、凄く豊かな気持ちに満ち溢れました。
あと、前田敦子さんの唯一無二さを改めて感じたし、
映し方により色んな表情が見えて来る魅力的な方だなあと。
◉
黒沢清×前田敦子『旅のおわり 世界のはじまり』。大大傑作!映画を体験するということは、知っている感情を確認することではなく、自分の知らない感情を発見すること。世界一美しいとさえ思えるこの作品の前田敦子は、大きな大きな感情を私たちと共に発見する。震えが止まらない!心から大切な作品! pic.twitter.com/diKvxcX8KH
— maplecat_eve (@maplecat_eve) 2019年6月14日
◉黒沢清『旅のおわり世界のはじまり』。
ウズベキスタン取材するバラエティリポーターの異国交流と自分探し。
ほぼ全カット前田敦子が出てる女優映画。
彼女が一人でその辺を移動する際に何も起きなくても緊迫感があり
「散歩アクションサスペンス紀行」みたいな新感覚の面白さがある
◉黒沢清『旅のおわり世界のはじまり』観賞。
完璧なファーストカットから120分間、映画は自由に漂泊する。
自己と他者、内と外をめぐる"まなざし"の旅。
女優と"旅のおわり"を描き続けてきた2010年代の黒沢映画を軽やかに締めくくり、
新しい映画の誕生を高らかに宣言するエンディングの清々しさに泣いた。
◉「旅のおわり世界のはじまり」観た。
黒沢さんの前田敦子への執着と好奇心が画面から溢れ出し、
これでもかと自己言及的な題名が論理を超えて前田敦子そのひと一点に集約される。
歪な映画を撮ってきた黒沢さんだけど、この歪さはこれまでのどれとも違う。
前田敦子が黒沢清を飲み込んだような映画だった。
◉『旅のおわり世界のはじまり』
映画が映画たる所以を讃える一方で、
自分の中に確固としてあった映画の常識を悉く破壊してきて、
正直中盤はやや困惑した。
しかし、だからこそ、「映画の法則を回復せよ」と言わんばかりに
「映画」へと立ち返る終盤に打ちのめされてしまった。唯一無二の映画体験。
◉「旅のおわり 世界のはじまり」みた。
黒沢清はもう前田敦子さんで映画撮ることはないんじゃないだろうか。
彼女を掘り尽くし見つめ尽くして全てを撮り尽くした悪魔の所業の美しい記録。
レオス・カラックスとドニ・ラヴァンが約30年かけて辿り着いた
「ホーリー・モーターズ」のようじゃないか。大傑作!
◉『旅のおわり世界のはじまり』これ以上なく自己言及的な映画。
「旅のおわり」あるいは「世界のはじまり」の場として黒沢清がこれまでの作品で
何度も使ってきた「海」への言及から推するに、かなり意図的なのではないかと思う
◉「旅のおわり世界のはじまり」
前田敦子以外でこの映画は絶対に成立しない。
それは黒沢清が前田敦子の魅力を信じきるという
前田敦子への偏愛で出来上がってる映画だからで。
そりゃ今までのどの黒沢清とも違うし、
その偏愛が行くところまで行った清々しさがある。
唯一無二の映画だと思う。いいもの観た!
◉『旅のおわり世界のはじまり』
シナリオ誌に脚本が掲載されていたので読んだ。
本編では訳されなかったウズベク語のセリフの内容がわかり腑に落ちた。
最初から最後までウズベク人描写は全くブレていない。
また感情までもが厳密に書かれており、
それを見事に体現し拡張させた前田敦子の凄みを改めて感じる
◉“ここには確固とした物語や事件はなく‚
葉子が出会うささやかなエピソードがあてどなく続くときに現実と幻想がまじりあい
自分の心をみつめようとする葉子の放浪の旅のなかに‚
やがて「歌う」という彼女の夢が浮かび上がってくる”「旅のおわり世界のはじまり」
◉どうしよう、本当に好きな作品だよ。動揺してる。
自分が映画に何を求めているのか、改めて。深いところに刺さったままです。
『旅のおわり 世界のはじまり』。前田敦子、素晴らしすぎる。
◉『旅のおわり 世界のはじまり』圧倒。
黒沢清が前田敦子の存在を信じきり、
その存在だけで1本の映画を成立させてしまった。
兎にも角にも前田敦子。
◉『旅のおわり世界のはじまり』「お金持ちになりたい」って夢と一緒だろう。
◉
黒沢清×前田敦子『旅のおわり 世界のはじまり』には、これ以上ない絶賛の言葉を尽くしたい。青山真治×宮崎あおい『EUREKA』みたいに世界映画史に輝く作品が誕生したと思うから。個人的にはそういうレベルで大切な作品。動揺してる。何より前田敦子への絶賛したい気持ちがとまらない。 pic.twitter.com/mHaCNhcVJn
— maplecat_eve (@maplecat_eve) 2019年6月14日
◉『旅のおわり世界のはじまり』。
夢のような2時間。終わって京橋から有楽町の雑踏を歩く。
ブレない黒沢さんの黒沢ワールド全開だったとか話しながら。
あの五月の頃のように。至福。映画の力に救われる。
目覚めてもナヴォイ劇場でのヒロインの歌声が耳の奥の蝸牛からこだまする。
◉
黒沢清『旅のおわり世界のはじまり』試写。撮ることは撃つこと。加瀬亮は古参軍曹であり、クルーとは小隊だ。徹頭徹尾、撮ることの非情さと厳粛さに貫かれているからこそ、その前に身を挺し、対峙する前田敦子に胸打たれずにはいられない。映画が世界ならば、私もまたひとつの世界なのだと彼女は歌う。 pic.twitter.com/Th7YNrkmp7
— 野本幸孝/Yukitaka Nomoto (@yuki_miriam) 2019年4月10日
◉黒沢さんの新作『旅のおわり世界のはじまり』を観た。
まずはとにかくあなたがそこにいるのがすごい、という映画だった。
冒頭のまだ画面に何も映らない時点で聞こえてくる小さな呟き。
だだそれだけで何かただならぬものがあくまでもごく普通にそこにあることを告げる。いや、逆か。
ごく普通なものがだだそこにあることがすでに奇跡であることを告げる。
だから荒野の中のヤギ、人混みの中の猫に涙が止まらない。
画面には一切出てこない日本にいるはずのカレはヤギであり猫であるのだろう。
◉
6/14公開、黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』を鑑賞。私もファンな黒沢作品でこんなに良いと思ったのは『アカルイミライ』『ドッペルゲンガー』以来かも。言葉の通じぬ国を彷徨う主人公の映画として、私の好きじゃない『ロスト・イン・トランスレーション』のアンチテーゼとなる映画だと思った。 pic.twitter.com/f7SaYayKBK
— 小野寺系 (@kmovie) 2019年4月4日
◉黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』。
前田敦子主演。ウズベキスタンとの共同製作、全編現地ロケで、
こんな映画を撮ってしまうのが黒沢さん。
現時点では書けないこともあるのだが、とにかくものすごく変な映画。
では面白いのか面白くないのかと問われたら、すごい面白い!
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